「KARA メンバー 死亡 2人」と検索すると、まるでKARAから2人のメンバーが亡くなったかのような情報が出てきますよね。
実際にKARAのファンだった方や、K-POPに詳しくない方にとっては「え、2人も?」と驚くかもしれません。
結論から言うと、KARAのメンバーで亡くなったのはク・ハラさんただ1人です。では「2人目」とは誰のことなのか、なぜそんな噂が広まったのか、その真相に迫っていきますね。
KARA メンバー死亡「2人目」の噂の真相
まずは「2人目が死亡した」という噂の結論と背景を整理しておきましょう。
- KARAのメンバーで亡くなったのはク・ハラさん1人だけ(2019年11月24日、享年28歳)
- 「2人目」とされているのはf(x)の元メンバー・ソルリさん(2019年10月14日、享年25歳)
- ソルリさんはKARAのメンバーではなく、別グループf(x)に所属していた
- 2人が親友だったこと、亡くなった時期が近かったことで混同された
- ク・ハラさんの名を冠した「ク・ハラ法」が2026年1月1日に韓国で施行された
| 名前 | ク・ハラ(구하라 / Goo Hara) |
|---|---|
| 生年月日 | 1991年1月13日 |
| 没年月日 | 2019年11月24日(享年28歳) |
| 出身地 | 韓国・光州広域市 |
| グループ | KARA(2008年〜2016年) |
| 加入経緯 | 2008年メンバー募集オーディション(6,000人の中から合格) |
亡くなったKARAメンバーはク・ハラさん1人だけ
KARAは2007年に結成され、2010年に「ミスター」で日本デビューを飾った韓国の女性アイドルグループです。東京ドーム公演や紅白歌合戦に出演するほどの人気を誇り、楽曲だけでなくヒップダンスも大きな話題になりました。
2008年のメンバー募集オーディションで6,000人の中から合格したク・ハラさんは、KARAの中心メンバーとして活躍。しかし2019年11月24日、ソウル市の自宅で亡くなっているのをマネージャーに発見されました。警察の捜査では事件性は認められず、直筆のメモには「自分を愛せなくてごめんなさい」という一文が記されていたと報じられています。
「2人目」はf(x)ソルリさんとの混同が原因
ではなぜ「KARAメンバーが2人死亡した」という誤った情報が広まったのでしょうか。
その原因は、ク・ハラさんが亡くなるわずか41日前に、別の韓国女性アイドルグループf(x)のソルリさんが亡くなっていたことにあります。
| 名前 | ソルリ(설리 / 本名:チェ・ジンリ) |
|---|---|
| 生年月日 | 1994年3月29日 |
| 没年月日 | 2019年10月14日(享年25歳) |
| 出身地 | 韓国・釜山広域市 |
| グループ | f(x)(2009年〜2015年) |
2019年秋、韓国芸能界ではわずか1か月余りの間に2人の若い女性アイドルが相次いで命を落としました。グループ名を正確に把握していない層にとっては「韓国の女性アイドルが2人亡くなった」→「KARAだよね」→「2人目だ」という流れで情報が混同されてしまったと考えられます。
実際にはソルリさんはKARAのメンバーではなく、SMエンターテインメント所属のf(x)という別グループのメンバーでした。
ク・ハラさんとソルリさんの深い絆
2人の訃報が混同されたもう一つの理由として、ク・ハラさんとソルリさんが非常に親しい間柄だったことが挙げられます。
事務所もグループも違うにもかかわらず、姉妹のように仲が良かった2人はプライベートでも頻繁に交流していました。SNSで2ショット写真を投稿したり、2017年の誕生日には双子コーデでパーティーを開いたり、一緒に旅行に出かけたりと、深い友情で結ばれていたのです。
2人ともうつ病を患っており、お互いに支え合いながら過ごしていたとみられています。ソルリさんの訃報を受けたク・ハラさんは、日本からインスタグラムのライブ配信で「ソルリの分まで頑張って生きる」と涙ながらに語っていました。
しかしそのわずか41日後、ク・ハラさん自身もこの世を去ってしまいます。親友同士の相次ぐ訃報に、「同じグループの2人が亡くなった」という誤解が広がったのも、ある意味で無理のないことだったのかもしれません。
KARAク・ハラさんが死亡した理由と経緯
ク・ハラさんを追い詰めたのは、一つの出来事ではありません。リベンジポルノ、誹謗中傷、裁判ストレス、そして親友の死と、複数の苦しみが重なっていました。
元カレによるリベンジポルノと裁判
2018年、当時交際していたヘアデザイナーの男性との間に決定的な問題が起きます。元カレがク・ハラさんに無断で性行為の動画を盗撮していたのです。
別れ話のもつれから双方が暴行に及ぶ事態となり、元カレは「動画を晒してキャリアを傷つける」とク・ハラさんを脅迫。2018年9月、ク・ハラさんは民事裁判を起こしました。
裁判中、SNS上にはク・ハラさんの名前と卑猥な言葉がトレンド入りする事態に。自宅の住所まで特定されてしまい、心身ともに深く傷ついていきます。
2019年8月に下された判決では、元カレに懲役1年6か月・執行猶予3年が言い渡されました。しかし裁判の過程では、判事がク・ハラさんの性行為の動画を視聴し、判決文には場所や回数まで具体的に記載されるなど、精神的に極めて苦しい状況が続いていたのです。
SNS誹謗中傷とうつ病の発症
2019年3月、東京ガールズコレクションに出演したク・ハラさんの写真をめぐり、「二重がくっきりしている」と整形疑惑で炎上。実際は右目の眼瞼下垂による手術だったとク・ハラさん本人がSNSで説明しましたが、アンチとの口論に発展してしまいます。
リベンジポルノ裁判のストレスとSNSでの絶え間ない誹謗中傷が重なり、ク・ハラさんはこの頃からうつ病を発症してしまいました。
2019年5月にはソウル市の自宅で意識不明の状態でマネージャーに発見され、病院に搬送されています。退院後、SNSで「ハラ元気です」と写真を投稿するとファンからは温かい言葉が寄せられましたが、アンチからはまたしても誹謗中傷が浴びせられたのです。
2019年1月に韓国の所属事務所との契約が終了していたこともあり、ク・ハラさんは日本での活動をメインに据え、日本語の勉強にも励んでいたといいます。
親友ソルリさんの死が最後の一撃に
リベンジポルノ、誹謗中傷、裁判のストレス――それでも懸命に前を向こうとしていたク・ハラさんにとって、2019年10月14日のソルリさんの訃報は取り返しのつかない打撃だったと考えられます。
お互いに支え合っていた親友を失い、自分を支える最後の心の拠り所がなくなってしまったのかもしれません。
2019年11月24日、前日のインスタグラムへの投稿に違和感を覚えたマネージャーが連絡を試みるも繋がらず、ソウル市の自宅で亡くなっているのを発見しました。享年28歳でした。
ク・ハラさんの壮絶な家庭環境
ク・ハラさんの苦しみは芸能界だけに留まりません。わずか9歳の時に母親が家を出て両親が離婚、祖母は2011年に他界し、実兄と共に父親に育てられました。
ク・ハラさんが亡くなった後、音信不通だった母親が弁護士を伴って葬儀に現れ、遺産の半分を要求するという衝撃的な出来事が起きます。さらに葬儀に集まった芸能人と一緒に写真を撮ろうとするなど、信じがたい行動を取ったと報じられています。
その後、実兄と母親は遺産をめぐって裁判で争うことになりました。加えてク・ハラさんの死後間もなく、ソウル市の自宅の金庫が盗難に遭うという事件まで起きています。
2022年10月にはク・ハラさんの遺族が元カレに対し損害賠償請求訴訟を起こし一部勝訴、日本円で約780万円の支払いが命じられました。
f(x)ソルリさんが死亡した理由と韓国芸能界の闇
「2人目」と混同されたソルリさんもまた、韓国社会の根深い問題に苦しめられた1人でした。その経緯を振り返ります。
悪質なネット中傷と女性蔑視の風潮
ソルリさんは2009年にf(x)としてデビューし、2015年にグループを脱退した後は女優として活動していました。天真爛漫で自由奔放な性格のソルリさんは、SNSに投稿するたびにネットユーザーから辛辣なコメントを浴びせられるようになります。
14歳年上のヒップホップ歌手との熱愛が発覚すると、交際を否定しても肯定しても炎上するという負のループに陥ってしまいました。
さらにインスタグラムのライブ配信でノーブラだったことが発端となり、胸に対する悪質な書き込みが集中。ソルリさんが「ブラジャーの着用は義務ではなく選択だ」と投稿すると、男性からは「女のくせに」、女性からは「女の恥」と国中から猛バッシングを受けたのです。
韓国では、SNSの悪質な書き込みで芸能人を死に追い込むことを「指殺人」と呼びます。名前も顔も出さずに毒を吐くアンチたちが、ソルリさんの心を蝕んでいきました。
事務所の対応不足と深まる孤立
幼少期からパニック障害と対人恐怖症を患っていたソルリさんにとって、悪質な誹謗中傷は心身を壊すのに十分すぎるものでした。ソルリさんは事務所に対応を相談していましたが、積極的な対処はしてもらえなかったといいます。
さらに家庭環境にも問題がありました。11歳で子役デビューしたソルリさんの稼ぎは母親が管理しており、貯金がまったくない状態で、母は事務所からも前借りしてお金を使っていたと友人に吐露していたそうです。
2019年10月14日、城南市の自宅で亡くなっているのをマネージャーが発見。警察は他殺の可能性はなく、自死と判断しました。享年25歳という若さでした。
亡くなっても続いた攻撃と情報漏洩
ソルリさんへの攻撃は死後も止まりませんでした。追悼文を掲載した新聞社やファンのSNSに対し、「お前も死にたいか?」といった悪質な書き込みが続いたのです。
さらに当日、消防職員3名のうち1人がソルリさんの死亡報告書を高校の同級生グループに投稿し、そこからSNSに拡散されるという情報漏洩事件が発生。消防災難本部は謝罪し厳重処罰を発表しましたが、実際には口頭注意で終わっています。
ソルリさんの死後、韓国のテレビ番組に出演した実母が「熱愛騒動が原因で娘と絶縁した」と語ったことに対し、ソルリさんの15年来の友人が「亡くなった娘をネタに金儲けの材料にするな」と激怒する騒動も起きました。
ク・ハラ法の成立とKARAメンバーの現在
ク・ハラさんの死は悲劇で終わりませんでした。兄の請願から始まった法改正の動きが、ついに実を結んだのです。
「ク・ハラ法」が2026年1月に施行
ク・ハラさんの実兄は、養育義務を放棄した母親が遺産を請求できてしまう法律の不備を訴え、韓国の国会に請願を続けました。
2024年8月28日、賛成284票・反対0票で「ク・ハラ法」が可決。扶養義務を果たさなかった親の相続権を剥奪できるようにする改正民法は、2026年1月1日から施行されています。
具体的には、被相続人が公正証書による遺言で、扶養義務を重大に違反した親の相続権喪失の意思を表示できるようになりました。遺言執行者が家庭裁判所に請求し、裁判所が最終的に判断する仕組みです。
5年にわたる法廷闘争と国会請願の末に実現したこの法律は、ク・ハラさんの名前を冠し、同じ苦しみを抱える人たちを守る制度として韓国社会に根付き始めています。
KARAは2025年も活動を継続中
KARAは2016年の解散後、メンバーそれぞれが韓国や日本で女優・ソロ歌手として活動していました。日本のテレビでKARAを見かけることはほとんどなくなり、この「見かけなくなった」ことも死亡説が広まった一因ではないかと考えられます。
しかし2022年、ギュリさん、スンヨンさん、ニコルさん、ジヨンさん、ヨンジさんの5人で15周年記念の再結成を果たし、10年ぶりにミュージックステーションに出演して「ミスター」と「WHEN I MOVE」を披露。大きな話題となりました。
2025年にも「KARASIA: Magical World」と題した日本ツアーを横浜・神戸で開催し、12月には大阪の日韓国交正常化60周年記念コンサートにも出演。ク・ハラさんへの追悼を続けながら、精力的に活動しています。
KARA死亡「2人目」の真相まとめ
改めて整理すると、KARAのメンバーで亡くなったのはク・ハラさんただ1人です。
- KARAのメンバーで亡くなったのはク・ハラさん1人だけ(2019年11月24日)
- 「2人目」はf(x)のソルリさんとの混同が原因で、KARAのメンバーではない
- 2人は親友で、ソルリさんの死(2019年10月14日)からわずか41日後にク・ハラさんも亡くなった
- ク・ハラさんはリベンジポルノ・誹謗中傷・裁判ストレス・親友の死が重なっていた
- ソルリさんはネット中傷と女性蔑視の風潮に苦しめられていた
- ク・ハラさんの名を冠した「ク・ハラ法」が2026年1月に韓国で施行された
- KARAは2025年も再結成メンバーで日本ツアーを開催するなど活動を継続中
韓国だけでなく日本でも、2020年5月に女子プロレスラーの木村花さんがSNSの誹謗中傷に苦しんだ末に亡くなるなど、同様の問題は起き続けています。
SNSでの言葉の暴力は、時に人の命を奪うということ。ク・ハラさんとソルリさんの悲劇が、私たちにそのことを強く訴えかけていますね。

